忘れちゃった日と一生忘れない日☆
花見の里のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
むか~しむかしではなく
2020年 枯れ葉舞い散る10月のお話です。
事務所の電話が鳴ったと同時に慌てふためく事務員さん。
「これでしょうか、、、あれ?ないなぁ。。。」
ガサゴソと何かを探しています。
「あぁ!ありました~!涙!
良かったですぅぅぅぅ~~~~っっっ!
今すぐに届けます~~~っっ!(;’∀’)!」
財布を忘れたのはサザエさん。
名刺を忘れたのは
そうです。
園長の横山です。
園長からの緊急コールに
直ぐに車を走らせる事務員さん。
今日だけは
絶対に絶対に
忘れてはいけない!!
という日に
名刺・・・
身分証明書・・・などなど
忘れてしまった園長。
それも潔く。
帰園した園長。
「いや~!やっちまった!
忘れちゃった!申し訳ないっ!
届けてくれてありがとう!
助かった~~~ (´;ω;`)」
太陽も高くなり、お腹も鳴りはじめた11時30分
地元のお料理屋さん、梅田軒さんから
「茶碗蒸し」と「カブの煮物」が届きました。
お写真ではわかりづらいですが
普通の茶碗蒸しやカブの煮物とは違います。
嚥下がなかなか難しい方、
ペースト状のお食事を召し上がっている利用者さんのために
梅田軒さんが前日から仕込んでくださったものです。
数か月前、
お医者さんから、この状態だと回復は難しい・・・とお話のあった方がいらっしゃいます。
ご本人もご家族も、
食べれるときに食べれるものを
ほんの少しで良いので
最期まで美味しいものを、と希望されました。
梅田軒さんに事情を説明し相談すると
快く引き受けてくださり
先週に引き続き
今日で2回目でした。
「うなぎが食べたい」
「みかんが好き」
これまでも
ご本人の希望に応えようと
スタッフはウナギなどを準備して、
この形状なら食べれるかな??と
管理栄養士と相談。
加工をしながら
ちょっとずつ、少しずつ
お口へ運ばせていただきました。
お医者さんからも心臓への負担を減らすための
水分量や食事量のアドバイスをいただきました。
そして今日
届いたカブの煮物をお口に運ぶと
「美味しいです!一生忘れません!」と
お言葉をいただきました。
施設で提供しているバランスの良いお食事
それ以外で
スタッフが調理をしている愛情たっぷりのおかず
更に
地元のお料理屋さんのプロの味
どれが1番美味しいかはわかりません。
でも、
どれもこれも
調理員、管理栄養士、介護士や看護師
梅田軒さんが
元気にな~れ~
元気にな~~れ~~と
利用者さんを想いながら作ったお食事です。
回復が難しいとお話のあった利用者さんは
その食事を食べながら
にっこり笑顔で
安定した毎日を過ごしています。
めでたしめでたし。