火災避難訓練を行いました。
今年度2回目の火災避難訓練は夜間帯の出火想定で行いました。
特に職員が手薄となる夜間帯では、冷静な対応と迅速な判断が求められます。
とは言え、実災害時に冷静に対応できる職員?判断できる職員?何人いるの?
私も含め職員皆が不安はあるでしょうが、職員がそんな事ではご利用者様はもっと不安になってしまいます。
不安を安心に変え、危険を安全に変えるには訓練しかありません。
と言う事で、今回は訓練事前研修を経てからの火災避難訓練を計画しました。
訓練に先立ち、横山園長から
日頃から防災意識を強く持つことの必要性や、
災害対応を他人事と捉えず、自身の防災意識として責任を持つ心構え等、
「防災意識を高める①」の講義を行っていただきました。
我々は一人として命を落とすことがあってはならない。福祉従事者として一人間とし当り前のことを再確認させられ防災意識も引き締まったように思えます。
次に、防災委員会から
防火区画形成と基本行動
緊急避難先や被災リスクを考えた
避難誘導の解説を行い、
火災避難訓練へと移りました。
訓練形式は想定出火場所が事前に知らされない中で行う、
より実災害時に寄せた形での訓練を2班で1回づつの計2回実施しました。
自動火災通報装置作動区画を確認し、
『初期消火』
実際は天井に届くまで火が上がっていた場合は、初期消火不可と判断し次の行動に移りることや火元近くに散水栓がある場合は消火器よりもそちらを優先使用するなど基本行動の確認もできました。
『避難誘導と居室内退避』
夜間帯は居室内にて救助を待つ居室内退避が推奨されています。出火区画に隣接または近い居室のご利用者様は安全の見込まれる非常口付近へ優先的に誘導し、出火区画から離れた居室では室内退避とし救助を待ちます。
『排煙窓の開口』
館内火災の際に一番注意しなければならない一酸化炭素中毒には館外への排煙が不可欠です。立ち上る炎にはスプリンクラー設備が効果的であるように、立ち込める煙に対しては排煙窓が効果的です。
『状況伝達や救助応援者への指示』
現況報告や指示が的確に行えれば行えるほどに被害を最小限にとどめることが出来ます。消防隊や応援職員への避難状況や安否の報告と連携を意識し訓練を行いました。
避難訓練の後は、消防署員から消火器の使い方と噴射ポイントの指導を行っていただきました。
消化剤は炎に当てるのでは無く火元に当てる。
基本的なことですが、実際に消火器を体験することで防災意識が生まれるのではないでしょうか。
最後に消防署の方々からの総評をいただき訓練終了となりました。
「災害は忘れなくてもいつでもやってくる」
自然災害に対しての備えには限界がありますが、
防火に対してはある程度まで備えることが出来ます。
日頃から防災意識を忘れず、災害時対応に責任を持ち、社会人として当り前の事が当り前に出来る常識を良識に変えていけるよう取り組んでければと思います。
最後に、予定終了時刻を30分もオーバーした中でも、最後までお付き合いいただいた西蒲消防署西川出張所の隊員の方々に心より感謝いたします。